オトコの育休フル取得日記

新米パパの育児休業1年記です。長期の育休をとってみて、本当に良かったと感じているので、メリット・デメリットを記していきます。

04_男の育休は本当に必要か

前回、前々回では男性リーマンが育休を取得することについてのマイナス要因を解消できそうな話をしてみましたが、今回はそもそも男性の育児休業が本当に必要なのか考えてみたいと思います。

まあ要不要なんてどこに価値基準を置くのかによるため「人それぞれ!」でおしまいになってしまうので、どういう条件の場合に必要となるかあたりで考えてみようかと思います。


■僕の条件の場合の要不要考察

僕の場合の条件としては

・双方の実家が遠方&環境的に里帰り出産が不可&双方の両親が仕事を持っていて、こちら側への長期の滞在も不可

が最大要因としてありました。

少なくとも1~2ヶ月、生活が安定してくるまでは自分がサポートしていないと厳しい状況でした。

  

なお、これは実体験から切に願う感じのやつですが、産後の母体は全治1ヶ月の大怪我をした状態と考えるべきなので、奥さん側のお母さんからの長期のサポートが難しい場合、旦那さんは迷わず育休を取ってほしいと思います。
(1ヶ月目のママは身体がボロボロ・泣きまくる新生児・解消できない寝不足等々により超センシティブなので、実母か旦那等、気を遣わなくて済む人だけが傍にいてあげて余計な人を近づけないのが一般的にはありがたいと思います。)


ただしこれは1年もの長期で取る必要性のあるものではないと思っています。
今 生後2ヶ月を過ぎたところですが、息子の生活リズムも昼夜の区別が付いてきたようで、また自分達も扱いに慣れてきたため余暇の時間が発生しつつあります。(このブログを書く時間)

僕は月に数回出社して、出社すると一気に仕事片付けたいのでけっこう遅くまで残ってしまうのですが、そういう日でも奥さんはなんとか回せるようになってきたので、やろうと思えば育休はおしまいにして職場復帰することもできそうだと感じています。

まあ一般的には父親は働き続け、母親は1~2ヶ月里帰り等で実母のサポートを受け、落ち着いてきたらワンオペ育児に入る…(でさらに保育園に預けて働く)というルートをたどるものだと思います。
うちもそれが可能な状況にはなってきました。


さて、「子供を育てる」という観点から言えば、僕の場合すでに必要性としては育休を取らなくてもいい状況になってきました。
奥さんも専業主婦でしばらく働く予定もないので、家事育児に専念してもらえば今後はわりと普通に回せるだろうと思います。


■母親が育児の責を負い続ける前提である限り父親の育休はほぼ不要

今回の主題ではないので全然調べていませんが、ヨーロッパ圏では男性の育休の取得はわりと普通なようで、ドイツでは34.2%、スウェーデンでは約80%だそうで、2.65%の日本とは制度内容もしくは育児や仕事に対する価値観そのものが違っていると考えられます。


僕は昔から、どのくらい昔からかと言うと小学校中学年くらいから「子育て」がしたかったというよく分からない志向性で育ってきたので、男性の育児参加が阻まれまくる日本の慣習はけっこうつらいものがあります。
というか、子供を職場につれてきたいんですけど…みんなのお子さんが会社のどこかのスペースで遊んでたり泣いてたりしたらほほえましいじゃないですか。

職場に犬とか猫とかいると満足度も生産性も大きく上がったという実験結果もあるらしいですよ。
小学3年生くらいまでは人間と言うより本当になんかしゃべる動物なので、オフィスにオヤツとかウォーターサーバーとか卓球台とか設置するよりずっといいんじゃないですかね~。
って言ってもほとんどの人が返答に困るのが日本だと思うので、みんな子供好きじゃないのかな。


で、子供が職場に来るなど忘年会への出発直前とかそういうイベント時しか発生しない日本では、男は仕事、女は家事育児と決まってるわけで、育児の責は基本的に女性が持つことが前提となります。

女性側の状況に問題がなければ、男は働きに出てしかるべきなので、不要な休暇をとっているのはサボりと見なされることになります。

女性が育児の責を負うという前提の上では、父親の育休による育児参加は限りなく不要です。
お金さえ稼いでいてくれたら子供は母親が育てることができるからです。
(男性が「お金さえ」の部分を満たすことが難しいご時勢になってきたため、男性の育児参加が求められるようになってきたと考えられます。たぶん稼いでる旦那さんに奥さんは文句言わないので…)


■実際に必要なのは育休とるかどうかより奥さんへの精神的サポート

しかし、「女性が育児の責を負う」ことを無意識に前提にしているとこういうことになります。

・家に帰ると毎日真っ暗。 これって普通ですか。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13119668318

30半ばの男です。
パート勤務の30前半の妻、保育園に通う4才、2才の子供がいます。
自分の仕事はサービス業で帰りは早くて21時30分。遅くて22
時30分。
この時間に帰ると家族全員寝ていて家が真っ暗。
冷めた夕飯が置いてあります。
疲れて帰ってきてなんとも虚しいです。
ひとりでテレビを見ながら飯を食べ、風呂に入って寝るだけ。
自分の休みは平日週1日で、ろくに子供とも遊べません。
妻とは何度もケンカまじりの話し合いをし、夜寝かしつけた後にでも起きてきていて欲しいと言いました。
が、話し合い後、数日するとまた、起きてこなくなります。
子供と一緒に寝てしまい、起きてこられないらしいです。
そんなもんですか?
ちょっと帰りの遅いサラリーマンの家庭、普通はこんなもんですか?
仕事後に話を聞いてくれる相手もおらず、何のために結婚したのかもわからなくなってきました。

これのベストアンサーはすばらしいので読んでみてほしいですね~。
自分も育休を取らずに働き続けていたら、この質問者の方と似たような不満を持ってしまいそうな気がします。

たまに出社して痛感しますが、めちゃくちゃ楽なんですよ。オフィスで仕事するというのは。
毎日いると分かりませんが、さすがに仕事をすることに特化した環境なので、あとは自分の気力次第でどうとでもなるという自由度の高さは革命的です。

会社にいると、そのとき家で何が起きているのか絶対に想像できません。
というか、帰ったら家が静かで夕飯が用意してあっておもちゃや洗濯物やホコリで荒れてない家を子供2人育てながらパートもしつつ毎日維持している奥さんが超優秀だと思います。

福利厚生が整っていてボーナスも残業代もちゃんと出ている会社の社長が定時で上がってるのを恨めしく見ているリーマンくらい甘えてるんじゃないですかね。

当たり前だけど実はすごいことなんです。
やってみて初めて分かることです。1日ならできるかもしれないけど毎日続けるということが凄いのです。

ものすごく苦労してその状況に持ってきてくれているはずなので、代わりにやってあげることができないなら、せめて何をしてもらっているのか知る必要があります。

 

代わりにやってあげられる方法がひとつあります。
そう、育休ならね…


■まとめ

なんか思いつくまま書いたらまとまりがない内容になってしまいました。条件の話はどこに…
要不要なんかすぐ分かるので悩むところじゃないですね。
問題は価値観としてどう考えてるのか、夫婦としてどうしていきたいのかだと思います。


待ちに待って生まれた子供と深夜か週末にしか会えないでいつの間にか大きくなってる暮らしでいいんですかね。
生まれてすぐの赤ちゃんはこの世で一番可愛い生き物だと思いますが、その子と日中離れて暮らすほど今の仕事に高い価値があるんですかね。
一生をともに暮らすことを約束している奥さんとの間に生まれた子供を、奥さんと一緒に1日中世話してあげられる日々が続くのは最高の幸せじゃないでしょうか?


僕は価値観として、父親が育児に参加しにくいのは不公平だと思っているので、変な縛りなしに女性と同じように1年間も育児に専念することができる育児休業の制度はとてもありがたいと感じています。

そして育休を取得したことにより、最高に幸せな時間を奥さんと噛み締めています。

 

しかし、「それ1年経ったら終わるよね?どうすんの?」という脳内ツッコミへの対応については対策を検討中です。おえー。

ヲワリ。

 

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